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第二種再生医療等・治療に関する提供計画が受理されました。

その治療計画は「自己歯髄幹細胞による根管治療後の歯髄再生治療」です。

全国で8番目の認可となりました。

歯の中には、歯髄と言う部分があります。触ると激痛がするので、歯の神経と言われますが、神経だけではなく血管も歯髄細胞もある人体の一部の組織です。

歯の治療で、痛くて仕方がなかったので、歯の中の神経を取ったと聞いたことがありませんか?

現在ではこの歯髄を残す治療も盛んに行われています。しかし、上記の様に痛みを放置してしまった場合には、除去せざるを得なくなります。ただ、この治療は歯髄を除去すれば終わり、とはなりません。取っただけでは歯髄が有った部分で細菌が増殖して、歯の根の先に有る根尖孔より細菌や色々な物質が漏れ出す事により根の先の骨が溶けたり、「痛い」「咬めない」等の症状が起こってきます。

ここで行うのが根管治療と言われている治療です。この根管治療は歯髄が有った部分を消毒、洗浄してその中に人工物を充填して密閉して悪さをしなくする治療です。

ただし、どうしても根管治療で問題になる事が有るのです。それは術後、何年かすると、歯の根が割れてくる事が多いのです。つまり根尖孔に確実なる蓋をする為には、最低限ながら歯の内側をカンナの様な器具で削って拡大する必要があるからです。つまり強度が落ちてしまうのです。

もしも、歯髄が再生できたら!以前から根管治療の専門家としてこの思いはかなり持っていました。それが、ある研究者により開発され実現できる運びになりました。その研究成果による歯髄再生の治療を習いに行き、小机歯科で行って良いと言う内容の許可をこの度、厚生労働省より頂きました。

概要としては、親知らずや過剰な歯(過剰歯)を抜歯して得られた歯から歯髄の細胞を取り出して、委託する細胞培養加工所により、本人の歯髄細胞を培養して増やし、それを歯髄が無くなってしまった根管に戻して再生をはかるものです。

根管治療の専門家としては、大人の歯髄再生も手がけたいのですが、先ずは小学生の前歯からだと思っています。それは低学年の小学生が前歯を転んだりして折ってしまった場合です。歯を折った場合、そして歯髄が露出して感染してしまった場合に非常に問題があるからです。

小学生の前歯は大人の前歯と違って、根が未完成だからです。簡単に言えば、歯の根の形成が途中ですので、短いままであり、前述の根穿孔も開いている状態なのです。つまりこの場合、一生歯が持たなくなる可能性が高いのです。

よって、もしも、歯髄が再生できれば、歯根の完成も期待でき、末永く通常の歯と同じように使う事が出来るのです。

ただ、問題も有ります。未だ、始まったばかりの治療で、10年後の予後を見た人は地球上に誰も居ない事です。それと、現実問題として非常に高額になる事です。それは、通常の歯科医療とは比較にならない無菌処置の設備が必要な事。そして、細胞加工業者に支払う細胞加工料が非常に高額な事によります。もしも将来的にこの技術により治療を行う人が増えれば、自院で細胞加工までを行えるようになると思われ、そうなれば、もっと身近な治療になると思えます。

いずれにしても、この歯髄再生治療は、始まったばかりの最先端歯科医療である事は間違い有りませんので、当院では更に研鑽を積んでまいりたいと思います。

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