イーマックス(e.max)って何?
イーマックスは、白い詰め物が歯型を取ることなく、治療を行うことができる、最先端審美歯科治療です。セレック同様に1日で被せる治療は終了します。違いは、素材にあります。
セレックは長石系のセラミックですが、イーマックスは2珪酸リチウムです。長石系のセラミックは接着性はとても良いのですが、やや審美性に劣るのと、歯と同等程度の硬さなので、噛む力が強い人の場合は欠けてしまう事もありえます。イーマックスは強度はセレックの3倍程度。そして何といっても審美性はとても良いのが特徴です。
イーマックスはセラミックスを削り出しますので、被せ物の厚みの確保が大事になります。そこで必要なのがマイクロスコープを使った精密な歯の形成(削る事)が必要になってきます。当院では、11台のユニット全てにマイクロスコープが設置されていますので、当然ながら歯を削る行為は全てマイクロスコープで拡大して行っています。ここが大きな違いです
イーマックスブロックの特徴は紫色をしています。このブロックをミリングマシンで削り、電気炉で焼成しますと、天然の歯のような色になります。
ただし、前歯の場合で1本程度の治療の場合、イーマックスのみでは色調の再現性が劣る場合が有ります。特に、神経を取ってある歯で金属の土台が入っており、その土台を外さないほう良い場合には、金属色がほんの少しだけ透過しただけでも色調的に違和感が生じてしまいます。そんな場合には、ジルコニアとセラミックを焼き付けるジルコニアセラミック冠の方が適する場合があります。ただしこのジルコニアの場合は、イーマックスよりも接着材がくっつきにくい性質がありますので、外れやすいと言う短所が有ります。尚、ジルコニアの場合はワンデーではお受けできませんのでご承知おき下さい。