BLEACHING
歯を白くするブリーチング。現在ではホワイトニングの呼び方の方が一般的になりました。このホームページを最初に作ったのが1996年。その頃は、このホワイトニングは日本の松風と言う会社が発売していたハイライトと言うような薬剤しかありませんでした。それが、25年以上経った今、米国を中心に薬剤がかなり発売され、効果も確実なものになりました。方法としては大きく分けて2種類あります。
ホームホワイトニング
文字通りご自宅でホワイトニングをする方法です。マウスピースの様なモノを作っておいてその中に薬剤を入れて2時間程度装着しておいてもらいます。それを2週間程度続けます。副反応として、歯が染みる知覚過敏を起こすことがあります。歯科医院で行いませんので、時間の無い方にお勧めです。過酸化尿素10%を使用します。
オフィスホワイトニング
歯科医院に来院して頂いて、行う方法です。歯肉に薬剤が付着しないようにしてから、歯に薬剤を直接塗布して施術をします。過酸化水素系薬剤35%を使用します。所要時間1時間半程度です。2~3回の施術が必要です。
神経を取った事による変色歯のブリーチング
虫歯や打撲で前歯の神経を取る治療を受けた歯は周囲の歯とは違った色をしている場合があります。この様な場合には、上記の様な歯の表面から行うようなホワイトニングは行いません。歯の裏から歯を削ってその中に漂白剤を入れて歯の表面の色を変えます。まずは神経を取ってある治療のチェックを行います。何を調べるかと言うと、根の中の充填状態です。しっかりと神経を取った部分に充填材が緊密に入っていないと、漂白材により歯の中から歯が吸収する場合があるからです。そして充填材の上に更にセメントで蓋をしてその上に漂白材を置いてまいります。早い人で2回。概ね4~5回程度かかります。
写真は歯をぶつけて、神経が死んでしまった人です。歯の中で出血を起こすためにこの様な色になってしまいます。根管治療後にブリーチングを行いました。被せるより自然な仕上がりです。そして、何といっても歯の裏しか削っていません。よって歯が折れるような事が少なく、二次的に虫歯になる事もなさそうです。2年経過した現在でも後戻りは見られません。おそらく、血液系の着色なのでこのまま変化は無いと思っています。
ご注意
- 知覚過敏が一時的に起きることがあります。つまり水が染みるようになる場合があります。
- 術後、一時的に多少歯茎がヒリヒリする事があります。
- 妊娠中の方は行いません。
- テトラサイクリンの様な薬剤性の変色歯はなかなか効果が出にくいです。
- 無カタラーゼ血症の方にはホワイトニングはできません。
- 半年から1年で後戻りをする場合があります。
- 保険適応ではありません。
1995年当時の松風ハイライト
記入:1996/10/20 全面改変 2021/12/24