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- 治療について - 子供の歯の治療

子供の歯の治療

小児には小児に適した治療方法があります。

子供は大人のミニチュアでは有りません。同じ歯でも子供の歯には、それなりの方法と、メンタルな面を考えたケアが必要とされます。乳歯も永久歯と同じ歯だと思って治療してはいけません。

大人の治療と異なる点

1.必ず、ラバーダム(下の写真参考)を装着してから治療します

これを行う事により、治療歯に唾液が侵入するのを防ぎ、又、喉に水が進入しなくします。よって 診療中苦しくなくなります。また、湿気を防ぎ、歯肉からの出血も抑制するので、詰めたものがはずれにくい治療が出来ます。

2.型を取るような方法は使わない

小児は当然、口の中の容積が少なく、特に、泣いたりすると、型を取るドロドロの材料を吸い込み、気管の中で固めてしまう恐れがあります。そうでなくても、乳歯は小さい為、この様な方法では、飴を食べれば当然はずれてしまいます。型を取らない方法でも、ラバーダムを装着して、唾液の侵入を防ぎ、更に歯肉からの出血を抑制しながら、樹脂をつめれば、 長年に渡り良好な予後が得られます。

3.来院回数をなるべく少なくする

膿がたまって腫れていない限り、4回位の来院で治療を終了させることが重要です。ただし、恐怖心の有るお子様の場合には、トレーニングと言う歯科医院やスタッフに慣れてもらうための来院が5回程度必要な場合が有ります。

4.スタッフが重要な役割をする事

子供の精神的な部分までフォロー出来るようなスタッフが絶対に必要です。

5.歯のレントゲン撮影が必要な事

乳歯の虫歯も奥歯の歯の間にできやすいです。しかし永久歯の様に高さが無いので、歯を横からミラーで見てもなかなか虫歯が発見できません。よって乳歯は永久歯よりもレントゲンでの虫歯のチェックが必要になってまいります。また、このレントゲン撮影は非常にテクニックが要りますので、子供の歯のレントゲン撮影になれいている必要があります。

実際の治療について

C1 エナメル質のみに限局した虫歯

進行抑制剤を塗布して3ヶ月毎に進行していないか、チエックします。

C2 象牙質に達した虫歯

象牙質に達した虫歯
象牙質に達した虫歯

ラバーダムを装着してから虫歯の部分を削ってから樹脂をつめます。左/治療前 右/治療後 レジンと言うプラスチックを詰めて光で固めて治療の終了となります。

この治療でラバーをしないと、虫歯の取り残しや、歯肉からの出血を起こすことにより、レジンの早期脱落が頻発します。このラバーダムに対しては、診療報酬は有りませんし追加で費用はいただけません。小児の診療でこのラバーダムをする歯科医院は絶対に真面目です!

C3 歯髄に迄達した虫歯

歯髄に迄達した虫歯
歯髄に迄達した虫歯
神経(歯髄)の腐ってしまった歯は、根の治療をしてから、又、未だ神経(歯髄)の生きている歯は、保護材を入れてから、乳歯冠を被せます。 なお、右側の金属冠は乳歯冠と言う子供独特の被せ物です。長年使っていると穴は開くことは有りますが、絶対に歯と歯の間の面は欠けません。これがこの冠の長所です。つまり後から生えてくる歯のスペースを保持してくれます。但し、金属アレルギーを気になさったり、審美的に受け入れられない場合には、当院ではジルコニア製の乳歯冠による治療も行っています。このジルコニアの乳歯冠の治療は、歯科医師の個人輸入に基づき、関東信越厚生局より許可を頂いた米国製の物を使用します。この場合には残念ながら健康保険での診療は出来ません。

C4 根っこだけになってしまった虫歯

原則は抜歯になります。乳歯でも奥歯の場合は、奥にはえてくる永久歯が正しい位置に来るように、つっかえぼう(保隙装置と言います)の様な装置をいれておかなければならない事があります。 しかし、C4でも持続する腫れたり痛みが有る場合を除いては、早期の抜歯は永久歯 の歯並びに影響を与えますので、残骸になっても抜かない場合が多いです。私の診療所では保隙装置などは、ここ10年やった事が有りません。つまり、乳歯の奥歯などは、つっかえ棒をしなければならないほどの、早い時期に抜く場合はなくなったと言うことですね。ただ、2018年現在、この保隙装置は乳歯を土台にする場合は健康保険で認められるようになりました。
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